23年秋冬ラインナップ SUIT編【服の向こう側】vol.41

23年秋冬ラインナップ
SUIT編【服の向こう側】vol.41

スーツ、ジャケットを中心としたドレスクロージング全般を扱うRING JACKETのofficial movie channel。
高品質なメンズクロージングの紹介を中心に様々な情報を発信していく。

RING JACKET HPで不定期連載していた隠れた人気コラム『服の向こう側』の動画バージョン。今回は23年秋冬exhibitionで紹介しきれなかった商品が店頭に並び始めたので、改めて今季のラインナップを紹介させて頂きます。

RING JACKETブランドテーマ

23年秋冬ラインナップ SUIT編【服の向こう側】vol.41

検索エンジンでは出てこない物作りの裏側や服が店頭に並ぶまでのバックストーリーを中心に届ける服の向こう側。今回は2023年秋冬のラインナップが出揃ってまいりましたのでご紹介させていただきたいなと思います。

以前エキシビジョンという形でシーズンに入る前にサンプルをお持ちして今季2023年秋冬のラインナップを色々とご紹介させていただいてたんですけどその時はサンプルを全てご用意してるわけではなかったのでその時に見ていただいてない色のバリエーションだったりとか実はその時になかった素材があるとか、そういったものもたくさんありますので順に説明させていただきたいと思います。

ではまず、スーツをご紹介させていただきたいと思います。スーツもそうなんですけどジャケット、コートあとセーターとかストールもですが全体的にリングヂャケットのテーマっていうのがあります。

何度か、動画でお話はさせていただいてるのでよくご覧いただいてる方は、あぁ!あれかなと思っていただけるかと思います。初めてご覧いただく方も多いと思いますので改めてお伝えさせていただくとリングヂャケットのディレクションテーマ、ブランドのテーマとしてベージュ&グレー、淡いベージュとライトグレーなど、そういったカラーリングというのがあります。すごく上品に見えるカラーリングです。ダークグレー、ダークネイビーというのもいいですけど、それとはまた違った淡いライトグレー、ライトベージュ、ホワイトそこにプラス、ベーシックなネイビーとかそういったものも入って来ますが基本的には淡いカラーリングというのがリングヂャケットのキーカラーになります。

23年秋冬ラインナップ SUIT編【服の向こう側】vol.41
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それともう1つ、ポイントとなるのがカシミヤを始めとした上質な素材使いっていうのがあります。やっぱり素材の良さっていうのがリングヂャケットの最大の特徴の1つかなと思います。触った時の何とも言えないタッチ、あと着用した時のふわっと軽い着心地。それはもちろんメイキングによる着心地という部分もあるんですけど、上質な原料、上質な素材を使うことによってやっぱりすごく幸せな気分になるというかワクワク、ドキドキする、そういった良い素材っていうのを厳選して使うようにしています。まず、スーツで特に力を入れているのが上質な素材使い、先ほどお話しさせていただいた通りです。

スーパーエクストラファインメリノウール シリーズ

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まず、スーツで特に力を入れているのが上質な素材使い、先ほどお話しさせていただいた通りです。今季スーパーエクストラファインメリノウールというメリノウールの中でもすごい上質な素材を使ったシリーズです。こちらのツイルはすごい上質なウールを使っていて番手で言うと117番双糸というのを縦糸に使っているとても細い繊維になります。一般的なスーツで使うものだと日本だと大体60番とか72番双糸、その辺りを使うことが多いんですけど、大体この数字が上がってくれば上がるてくるほど細い糸を作るんですけど、60番とか72番に対して100番を超える糸っていうのはかなり細い繊維になります。

まぁすごく上質なウールで、特徴としては光沢、微光沢ですね。ギラギラとした光沢ではなくて上質な素材使いならではの光沢、そして滑らかなタッチ、あとやっぱり良い原料を使ってるとすごく良い色が出るっていうのを特徴としております。

あとスーバエクストラファインメリノウールシリーズで言うとこちらのツイルシリーズとあとは大柄のヘリンボーンのこちらです。一般的なヘリンボーンだともう少しピッチが細かいものが多いんですけど少し大柄になっています。ただ先ほど申し上げた糸番手が細い上質なウールを使っているので、ヘリンボーンのピッチの幅は広いですが柄がちょっと細かいんですね。だから柄がうるさくならないです。

通常ここまで大幅のヘリンボーンになるともう少し細い糸番手のものを使っていくのでヘリンボーンのこうミシン目の柄がちょっとパキッと強く出るんです。そうすると少しいやらしくなったりとか主張が強すぎる感じになってしまうんですけどやっぱり上質な良い原料、良い色合いがありながら細番手の糸を使って仕上げているのでヘリンボーンのピッチ自体大きいですが悪目立ちしないすごくいいタイプになっています。

23年秋冬ラインナップ SUIT編【服の向こう側】vol.41
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主張がしっかりあるけど悪目立ちしない、微光沢でこのタッチも、表面を少しだけ微起毛してるんですけど、これがまた抜群に柔らかいタッチになっていていいかと思います。起毛というと冬みたいなイメージがあるんですけどいわゆるフランネルとか厚手の生地を起毛した素材ではないので春先まで十分お使いいただける生地で、長いシーズンお使い頂けます。春夏コットンとかでもブラッシュドコットンていうモールスキンとはまた別に少し起毛したものもあるので起毛イコール冬っていうわけではなくてこのタッチ、この柔らかさをより生かすためのフィニッシュと思っていただければいいかと思います。

カシミヤ シャークスキン

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あと上質な素材で言うとこちらですが、少し離れて見ると何の変哲もないっていうとあれですけどベーシックなグレーのスーツに見えるかと思います。ただこれが触るともうなんとも言えないタッチです。実はこれはカシミヤ100%のスーツになります。カシミヤのスーツってあるんですけど大体ダークトーンのネイビーとかチャコールグレーとかそういったものが多いですけどこのちょっとライト寄りのミディアムというか、このライトグレーのカシミヤスーツがすごくいいですね。

しかもこちら、組織でいうとシャークスキンって言われる組織なんですけど、いわゆるイタリアものカシミヤの生地を使ってるともっと細いシャークスキンなんですね。あの畝がもう少しこう細く薄いものが多いんですけど、わざとちょっと太い糸で作ってるっていうのがこちらの特徴ですね。カシミヤで細い原料なんで細い糸を引くっていうのが一般的かと思うんですけどそれをあえてちょっと太引きのカシミヤを使ってるのがすごく良いですね。

パッと見た感じ、遠目で見ると完全な無地なんですけどある程度近づくと英国モノの生地のシャークスキン、太番手の荒々しい糸を使ったシャークスキンがこういう見た目になるんですけどパッと見た感じは本当に英国の生地みたいな、パリッとした硬い生地のように見えるんですけど着て触ると英国のシャークスキンと全く違うこのタッチがギャップ感も含めてすごくいいかなと思います。この膨らみ感も、やっぱりすごくいいので着用した時の立体感、柔らかさ、ドレープの出方っていうも抜群に良いスーツです。

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super160's wool 4PLY

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あと、上質な素材使いで面白いものだとこちら、これもなかなかな良いですね。こちらもスーパー160という非常に上質なえウールを4PLY、4本撚りにした生地になります。一般的なよくあるイタリアの上質な生地っていうのは縦糸が2PLY、2本撚りにして横糸を単糸1本にするケースが多いですけど、英国の生地は縦横双糸にするものが多いです。2本と2本にするものが多いんですね。やっぱり糸の撚り本数が増えれば増えるほどしっかりハリコシがあって仕立て映えする生地になりやすいですけど、こちら実はその2本、2本を更に増やして4本、4本の縦横4本撚りしてる生地です。

そういう4PLYの生地、中にはあるんですけどどちらかというと原料も少し粗いもの、粗野な素材を使ったものが多いですが、こちらに関して言うとスーパー160ってすごい上質なウールを4本撚りにしてるのでタッチは滑らかなのに対して、膨らみ感のある4PLYならではの生地に仕上がってるのが特徴です。尚且つ英国で織り上げられた生地なのでイタリアの3PLYとか4PLYの生地よりも打ち込み密度がしっかりしてるのでより着用した時の膨らみ感、ハリ感コシ感、そういったものをより一層感じて頂けるのが特徴です。

素材もこちらいわゆるマットウーステッドいわゆる斜子織り(ななこおり)って言われる素材なんですけど、もう少し太糸とかでやるといわゆるネイビーブレザーとかでよく使われるようなホップサックみたいな折りになるんですけど、これを細番手の4PLYの生地で仕上げているのですこし生地に凹凸感とか表情がありながらそこまでザクザクした感じに仕上がってなというのが特徴ですね。

先ほどのツイルのスーパーエクストラファインメリノウールが少し光沢感があるものに対してこのマット、組織の部分もあるんですけど光沢は少し抑えられながらもでも良い原料を使っていってるので仄かな光沢、主張しすぎない光沢がある、でもしなやかなタッチと立体感のある仕立てというのがこのスーツの特徴です。ここまでいい原料を使って、4本撚り、4PLYにしてる生地もなかなかないかなと思います。

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british flannel

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あと一つ面白いもので言うとこちらは逆に今までとちょっと気色が違うんですけど、こちらも英国の素材を使ってます。ウェイトのあるフランネルに仕上げていってるんですけど、これ、よく見てもらうとストライプの太さがちょっと違うんです。わざとこういう形で特別に作っていただいた生地になるんですけど。ストロングストライプ、強めの主張がある生地なんですけど、馴染み感があっていいかなと。これも実はこのちょっと太くてちょっと細いストライプが交互になってるんで、この薄くなってる部分がこれと同じ筋の入り方になるともっとパキッと出てしまい強くなってしまうですね。これが言われないと分からないけどよく見ると分かるってぐらいなんですけど着用した時に強くストロングになりすぎないストライプの出方、絶妙な入り方になってます。こちらはお好きな方はもうたまらない一品かなと思います。

ブリティッシュフランネル、今季、裏テーマっていうわけじゃないですけど基本的にはベージュ&グレー、カシミヤを始めとした上質な素材使いっていうのがあるんですけどあのちょっとこうスポットというか面白いものであのブリティッシュラグジュアリーっていう素材もいくつか用意しております。先ほどのスーパー160の4PLYだったりとかタッチはそこまで柔らかいってわけではないんですけど先ほどのブリティッシュフランネル英国での良さとイタリアのしなやかなモノをこうミックスさしながら提案していくのも今季の特徴の1つかなと思います。

ジャケットの方でもブリティッシュカシミヤだったりとかそういったものもご用意してますのでそちらもまたご紹介させていただきたいなと思います。

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